環境問題や核兵器廃絶、校則問題などに対して声を上げた中高生、大学生計22人の思いや活動に際しての葛藤をまとめた書籍。2024年11月発行。河出書房新社。
特に注目したのは、執筆者たちが活動を始めた際、最初は孤独だったのが、SNSでの情報収集や繋がりを通じて、徐々に勇気づけられ、理解者も増えていったことである。確かに、SNSには誹謗中傷もあって、執筆者たちも悩まされているが、それ以上に、サポートしてくれる人たちがいる。
世の中のさまざまな不条理に「声を上げたい」と思っても、周りの目を気にして、なかなか実行に移すことができない人が多いかもしれない。しかし、この本に掲載されているような実例を知っているだけでも、「声を上げる」ハードルは下がっていくのだと思う。
若者が声を上げやすい環境を整えるのが、わたしたち40代の責務だと思う。現状にとらわれない、斬新な発想がわれわれの社会をより良くしていくものと思う。