米首都ワシントンで6日、トランプ大統領の支持者らが連邦議会議事堂に多数乱入し、占拠した。民主党のバイデン前副大統領(78)の大統領選勝利を認定する手続き中だった連邦議会の上下両院合同会議が中断を迫られたが、7日未明に正式に選挙結果を承認した。
米大統領選は投開票日から2か月あまりを経て決着し、バイデン氏は20日に米大統領に就く。ただ4人が死亡する事態に発生した議会選挙は米国の民主主義の危機をあらわにし、米政治史に傷痕を残した。連邦議会議事堂が攻撃を受けたのは米英戦争のさなかに英軍が火をつけた1814年以来、約200年ぶり。(日経新聞1月8日朝刊1面)
トランプ大統領の「議事堂まで歩こう。私も行く」という発言が暴動の引き金になった。SNSが暴徒を扇動した。
民主主義を守るため、政治家・市民それぞれが、許される言動と、許されない暴動との境目を意識する必要がある。